日々これきらり

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簡単にできる年賀状の手書きデザイン

2015年12月30日更新

年賀状、そろそろ準備しないと間に合わなくなっちゃいますね。「印刷は手軽でいいけれど、今年は手書きにしたいなぁ」と思ったら、さっそく作っちゃいましょう。簡単にできる年賀状の手書きデザインをご紹介します。

印刷された年賀状がほとんどだから、手書きのものは目立ちますし、印象にも残るはず。子どもの頃は、毎年手書きだったなぁ。こたつの真ん中にみかんを置いて、家族全員で筆を走らせていたものでした。「おもち食べ過ぎないようにね」なんて、ありきたりな文章を書いたりして。

シールで作る年賀状

一番簡単にできるのは、シールを使った年賀状だと思います。和紙のシールや金や銀を散りばめた華やかなシールが市販されています。好きなようにペタペタ貼っていくだけで、かわいくてお正月らしい年賀状ができあがりますよ。

例えば、こんなの。

シールを使った年賀状

梅の花は新年のご挨拶にふさわしい花ですし、ひょうたんは縁起物です。好きなようにデザインしてシールをペタペタ貼ったら、筆ペンで文字を書くだけ。そんなに時間をかけずにできます。

このはがきには、「はつ春のおよろこびを申し上げます」と書かれていますが、「迎春」でも「賀正」でもいいですね。ただし、目上の人に出す場合は、「迎春」や「賀正」のように二文字の言葉は失礼に当たるので、「謹賀新年」や「恭賀新年」にしたほうがいいです。

干支のシールも販売されているので、真ん中にドンと貼ってもいいですよね。こんな感じで。

シールとスタンプで作った年賀状

こちらは、寅年にいただいたものです。赤色の背景に金色のキュートな虎さん。福の文字がおめでたい感じを表しています。金銀模様の赤いシールとの重ね使いがこのデザインのポイントですね。

「謹んで新春のお慶びを申し上げます」の文字は、恐らく市販のスタンプですね。筆ペンで文字を書くのが苦手な方は、スタンプを使えば、ポンと押すだけなので簡単にできます。片隅に二つ並んだ赤と金の梅の花が彩りを添えています。

筆文字とはんこ

昔、芋版って作りませんでしたか?お芋に文字や絵を彫って、はんこにするんです。

今は消しゴムはんこのほうがメジャーなのかな。手作りのはんこは、彫るのにちょっと手間がかかりますけれど、一度作ってしまえば、後はポンポン押していけばいいだけ。結構、楽しいんですよね、手作りはんこって。作るのもポンポン押すのも。

筆文字とはんこを使った例はこちらです。

手作りはんこの年賀状

文字は筆ペンで書かれています。丸っこくて愛らしい表情のねずみさんと「ね」の文字は手作りはんこだと思います。黒と朱色の2色使いでシンプルなんだけど、味があるでしょう?「これぞ年賀状の元祖」っていう雰囲気があります。

はんこを作るのが面倒な人は、100均でよさそうなのを手に入れてもいいですよね。100均には、お正月らしい絵柄のはんこが売っています。だるまさんとか、梅に鶯とか招き猫とか。ワンポイントで朱色が入っていると、それだけで年賀状らしくなります。

筆文字と絵

筆ペンで書いた文字と手書きの絵というパターンもあります。こちらをご覧下さい。

絵文字の年賀状

達筆です。この方は書道に通じている方なので、字がとても美しいです。もしかしたら、筆ペンではなくて、墨をすって書かれたのかもしれませんね。

はがきの上部には、金色で描かれた馬の文字絵。大地を全力疾走しているかのような迫力のある馬です。

続いてはこちら。

手書きで絵を描いた年賀状

私の妹から届いたものです。馬の背中に乗っているのは、我が家の愛犬たちです。ミックスのごん太とミニチュアピンシャーのりゅうです。右側がごん太で左側がりゅうです。ごん太は賢くて大人っぽいところがある犬でしたが、りゅうはやんちゃ坊主でした。2匹とも、すでに虹の橋に旅立っていますが、毎年、年賀状で元気な姿を見せてくれます。

筆ペンでさるの文字絵を描く

申年の年賀状は、筆ペンで文字絵を描くことにチャレンジしてみませんか?

この画像のおさるさんを見てください。しゃらしゃら~っと描けそうな気がしてくるでしょう?さるという字の「る」を顔の輪郭にするというアイデア。この画像には色が入っていますが、黒の筆ペンだけでもいい味でるんじゃないかな。

さるの文字絵

もうひとつ、文字絵をご紹介しておきます。

こちらは、お喜びの「喜」という字をおさるさんに見立てているんですねぇ。これはなかなか思いつかないのでは?

おさるさんの陽気でひょうきんな感じがうまく表現されています。「ウッキー」と言っているかのようなおさるさん。こんな手書きの年賀状もらったら、「ふふっ」と笑みがこぼれてしまいそうです。

やっぱり、手書きはいいなぁ。

さるの文字絵

~番外編~プロ級の版画

叔父の家に届く年賀状の中に、版画を使ったものがあります。一から自作されているそうですが、これがもう見事な作品なんです。浮世絵風の版画で、これまでの作品を集めて本にしたら売れるのではないかと思えるほどに。毎年、みんなが楽しみにしています。趣味も高じると、プロ並みになるのですね。

版画はなかなか真似できないですし、決して簡単ではないので、番外編です。

手書きの年賀状を作るコツ

版画は難易度が高いですが、シールやスタンプを使った年賀状なら簡単に作ることができます。コツは、上手に作ろうと思わないことです。「上手く作らなければ」と意識していたら、手がピタッと止まっちゃいますよ。

手書きと言うだけで味がありますし、何より心がこもっています。一枚一枚作り上げたはがきをもらった人は、嬉しいに決まっています。

私は手書きのものと印刷したものとを使い分けていますよ。年に一度の年賀状作り、楽しんでくださいね。

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