日々これきらり

にっこり、ほっこり、きらり。春夏秋冬、毎日の暮らしの中で体験したことやお役立ち情報をつづります。

鏡餅って雪だるまに似てません?

元日に珍しく雪が積もったというお話を昨日書きました。お昼前に「ちょっと窓から外を覗いてみて」と母が言うので、何事かと思ったら、こんなものが(笑)

手作りの雪だるま

今日もまだ昨日の雪が残っていたので、母が雪だるまをつくったんです。なんとお茶目な。

雪だるまの目は黒豆です。胸のところの赤い飾りは、何かプラスティックをちぎってつけたそうです。赤い帽子は、アルコール除菌スプレーの詰め替え用のフタを使っています。それぞれ表情があって、ユニークでしょ。

ちっちゃな雪だるまさんですけれど、私が住んでいる地域では、こんなのがつくれるほど雪が積もるというのはめったにないことなんです。

鏡餅と雪だるま

前から思っていたんですけれど、鏡餅と雪だるまって似てますよね、見た目が。白くて丸いのが2段になっていて。どちらも冬の風物詩でもあります。

今、飾っている鏡餅はこちらです。

パックの鏡餅

よくある普通のパックのものです。今はパックのものが主流ですよね。私が小さかった頃は、臼と杵でついたお餅で鏡餅をつくっていました。

近所に住んでいる親戚たちが集まって、年末に餅つきをするんです。子供だった私にとっては、楽しみなイベントでした。いとこたちと一緒にお餅を丸めるのを手伝ったり、つきたての柔らかいお餅をきなこや砂糖醤油で食べていました。

このときについたお餅で、お正月に飾る鏡餅をつくっていたんです。

お餅つき

もう親戚が集まって餅つきをすることはなくなりましたが、町内会で餅つきのイベントが行われています。昨年の12月の餅つき大会でもらったのがこちら。

餅つき大会でもらったつきたてのお餅

これは、ほんの一部です。赤いのは海老をすりつぶして混ぜてあります。大きさも形もバラバラで、いかにも素人の手作りという感じなんですけれど、やっぱり、つきたてのお餅はおいしかったです。

かなりの量のもち米を蒸すので大変なんですけどね。町内の子供たちも参加していました。子供用の小さい臼が用意されていて、お餅をつく体験を楽しんでいました。こういう機会がなければ、臼や杵を見ることもないでしょうね。一般家庭で餅つきをすることは、ほとんどなくなってしまいましたから。

鏡餅はいつまで飾るのか

鏡餅は、1月11日の鏡開きの日まで飾っておくものです。包丁で切ってはいけないということになっているので、叩いて割るんですよね。適度な大きさに割ったお餅は、お汁粉やお雑煮にしていただきます。

我が家では、ぜんざいにして食べています。お餅は軽く焼いてから入れると、香ばしくておいしいですね。

鏡餅のカビ

真空パックのものにはカビが生えませんけれど、つきたてのお餅でつくったものを鏡開きの日まで置いておくと、まずカビが生えますね。

昔は、カビが生えているのが当たり前でした。カビの部分を包丁などでこそげ落とすんですけれど、カビ臭さは全然取れないんですよねぇ。ぜんざいにしても、カビ臭さはハッキリとわかります。正直、おいしくないですよ。マズイです。

真空パックの鏡餅が登場した頃は、「こんな嘘っぽいもん、アカンがな」という雰囲気がありました。でも、カビ臭いお餅とは比べ物にならないほどおいしいので、アカンと思う人は、もうほとんどいないでしょうね。

プラスティックの容器に入っているので、見た目は確かに安っぽいです。だけど、むき出しのお餅は日が経つにつれて、カビが増えたり、ひびが入ったりしてきます。そういうものを飾っておくよりは、パックのほうがいいですよね。

パックの中に、鏡餅型のお餅が入っている場合と複数の小さいお餅が入っている場合とがあります。我が家では、小さいお餅が入っているものを飾っています。大きいままだと、割るのに手間がかかりますから。

橙とみかん

鏡餅の上に乗せるのは、本来は(だいだい)なんですよね。「代々、家が繁栄しますように」という願いを込めて橙を飾ることになっています。

ところが、橙はみかんと比べて大きいので、お餅の大きさと合わないことが多いわけです。頭でっかちになってしまってバランスが悪いんですね。そこで、小さめのみかんを橙の代わりに使うようになりました。葉っぱがついている葉つきみかんが使われます。

このみかんなんですけど、我が家の愛犬りゅうがいつも狙っていましたよ。まさに、虎視眈々という感じで。飾った途端に、みかんだけがなくなっていましたから。毎年、見事にやられていました。

りゅうが獲得したみかんをどうするのかといいますと、ポーンと放り投げて遊ぶんです。でも、たぶん、みかんをサッとくわえて逃げたときに、「あーっ!!!」と大騒ぎされるのがおもしろかったんでしょうね。

そんなやんちゃなりゅうは虹の橋に行ってしまって、もういません。鏡餅の上にみかんがきちんと乗っているのを見る度に、少し寂しい気持ちになります。

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