日々これきらり

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【十日戎】大阪の今宮戎神社と兵庫の西宮神社が有名だけど地元のもいいよ

2016年1月12日更新

お正月ムードが過ぎると、すぐに十日戎がやってきます。関西では、「えべっさん」と親しみを込めて呼ばれている行事です。1月の9日、10日、11日の3日間は関西の神社が大勢の人たちで賑わいます。さながら、お祭り騒ぎです。

境内には屋台がたくさん出ますし、子供の頃は待ち遠しいイベントの一つでした。初詣とえべっさん、2回も屋台が並ぶので1月は楽しみが多い月でしたねぇ。

大阪の今宮戎神社と福男で知られている兵庫の西宮神社は全国的にも有名ですね。十日戎の行事は1月9日から11日まで行われます。9日が宵戎、10日が本戎、 11日が残り福と呼ばれています。我が家では、明日の宵戎に地元の神社に行く予定です。

「商売繁盛で笹持って来い!」という景気のいいかけ声は、聞いているだけで元気が出てきます。

下の写真は、2016年の十日戎で持ち帰った笹です。地名が入っている箇所は、おたふくさんのスタンプで隠してますよ。

十日戎の福笹

大阪の今宮戎神社

大阪の今宮戎神社のえべっさんは、関西人でなくても知っている人がいるくらい有名です。宝恵駕籠(ほえかご)行列という長~い行列が大阪ミナミ界隈を練り歩きます。この宝恵駕籠(ほえかご)行列には、福娘だけでなく、有名人も参加します。

毎年テレビのニュースで取り上げられているので、ご存知の方が多いですね。今年は、NHKの朝ドラ『マッサン』のヒロイン、シャーロット・ケイト・フォックスさんが参加される予定だとか。シャーロットさんは紅白にも出演されていましたね。日本の文化にどういう印象をお持ちになったのか、聞いてみたい気がします。

今宮戎神社の福娘さんは、さっすが人数が多いですわぁ。総勢50人。地元の神社とは規模がまるで違います。大学生のお嬢さんがほとんどみたいですね。留学生の福娘さんもいらっしゃるようです。

今宮戎神社と比べたら、かなり小規模ではありますが、地元でも宝恵駕籠(ほえかご)行列が行われます。商店街付近を歩く振袖姿の福娘さんたちが華やかです。

兵庫の西宮神社

一方、西宮神社は福男で有名です。早朝6時。開門と同時に本殿に向かって猛ダッシュする若い男たち。いつもニュースで見ています。「危な~い!こけそう」とヒヤヒヤしながらも、この迫力ある全力疾走は見ていて清々しい気持ちになるものです。

上位3名が福男です。歴代福男のお名前を見ていると、常連さんが結構いるんですよねぇ。何度も福男に選ばれるなんてスゴイです。順風満帆な人生を送っておられるのでしょうか?

福笹

福笹は、十日戎で購入する笹のことです。この笹に縁起物の飾りをつけて、お店や家に飾ります。私の地元の神社では、福笹につける飾りをくじ引きで当てることができるようになっています。

小判、鯛、熊手、米俵、ざる、打ち出の小槌など、縁起のいい飾り物がいろいろあります。この飾りのことを吉兆といいます。

2色の小さい玉を割ると、吉兆の名前が出てきます。「お宝」というのがあるのですが、「お宝」は名前と違ってスカなんですよ(笑)スカなので、飾り物なしの福笹になります。スカだったり、飾り物が少なくて物足りないと感じたときは、好きな飾りを購入してつけることができます。

ここ数年は、結構いい吉兆が当たっています。2014年は三つ俵でした。2015年は何があたるかな~。福笹を受け取るときに、福娘さんがシャラシャラ~と鈴を鳴らしてくれるんです。あのシャラシャラ鳴る鈴の音、昔から大好きでした。

2015年の福笹

行ってきました、えべっさん。2015年も三つ俵が当たりました。が!去年のよりも大きい三つ俵でした。「ええやん、ええやん。去年よりええやん!」これで食いっぱぐれはなさそうだなぁ(笑)

何もついていない笹に好きな飾りを購入してつけるというやり方の神社もあるそうですけど、くじで飾り物が決まるというのはなかなか楽しいものですよ。今年は何かいいことありそうな予感。

今は笹の葉の緑色がきれいですけど、だんだんと色が褪せてきて、来年の今頃は黄色い葉っぱになります。

三つ俵がついている福笹

2016年の福笹

2016年は残念ながら「お宝」でした。くじでいうとハズレなのですが、よく見てみると、いろんなものがついています。

「お宝」の福笹についている鯛・小判・ひょうたん

ご覧のとおり、鯛に小判、奥に見えるエメラルドグリーンの物体はひょうたんです。赤や金色の短冊のようなものもありますね。

「お宝」の福笹についている扇のような飾り

ひっくり返すと、緑色、黄色、オレンジ色と賑やかな色彩の紙でつくられた扇のようなものもついていました。

「なんかこれ、結構ええんちゃう?」と思いました。

「お宝」といえば、昔はぺラッとした紙切れしかついてなかったように記憶してるんですけど、いつの頃からか変わったのかも。

三つ俵みたいなズシッとした重さはないものの、縁起がよさそうなものがたくさんついているので、これはこれでヨシとします。というわけで、今年もいい年になるんじゃないかな~。

くじ引き

吉兆を当てるくじの他にも、いろいろな商品が当たるくじ引きがあります。たいていは、お菓子が当たります。えべっさんの運営に携わっている人たちの中に、近状のおばちゃんがいるんですね。で、お菓子を余分に袋に入れてくれたりします。

2015年

2015年は2回くじを引いて、2回ともお菓子でした。

2016年

2016年は3回くじを引きました。当たったのは、おしょうゆ、カフェオレ、お菓子です。

しかしね、このくじ、高いわ。1回500円ですよ。昔は300円だったのにな。何でも値上がりするのね、ほんま。

福もち

十日戎には「福もち」もありますね。こういうのです。この写真も地名の部分はおたふくさんのお顔で隠しています。

福もち

袋の中を見てみると、福もちと一緒に「御種銭」が入っています。御種銭と書かれている赤い封筒の中には金ぴかの5円玉が入っているんです。

昔は、5円玉をお餅でくるんでいたんですよ。しかも、お餅はむき出しで袋に入っていました。でも、さすがにそれは不衛生なので、5円玉はお餅とは別になり、お餅も個包装されています。

いろんなところで時代の変化を感じます。

商売人が多い街

地元の神社は、初詣よりも十日戎のほうが賑わっています。商売をしている人が多い街だからかもしれません。

私が小学生だった頃も、家が商売をしている子が多かったです。洋服屋さん、鶏肉屋さん、お花屋さん、パン屋さん、宝飾店、魚屋さん、小学校の前にある文具店兼お菓子屋さん、病院、保育園……。跡を継いで頑張っている人もいます。

みんなのところに、えべっさんのご利益がありますように。

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