阪急うめだ本店【旨し、美し。金沢・加賀・能登展】のお土産をたくさんいただきました
兵庫県に住んでいる叔父夫婦が阪急うめだ本店で開催されている「旨し、美し。金沢・加賀・能登展」に行ってきたとのことで、我が家にもお土産をたくさん買ってきてくれました。
祖父母が石川県出身の人なので、私は子供の頃から石川県の名産品を口にする機会がありました。祖父が石川県の田舎に帰ったときには、必ず、俵屋さんの「じろあめ」や「ふぐのぬか漬け」、「くるみ煮」を買ってきてくれたものです。
私自身は東京と大阪にしか住んだことがないのですが、北陸地方の名産品の味は、子供の頃を思い出すなつかしい味になっています。
「落雁 諸江屋」の落雁
私の母は落雁が好きなので、叔父夫婦は我が家にくるときには落雁を持ってきてくれることがよくあります。今日は、金沢市にある「落雁 諸江屋」というお店の落雁をいただきました。創業が嘉永二年(1849年)とのことですから、かなりの老舗です。
上の写真は、「わび」という名前がついている落雁の箱です。箱自体がもう、美術品のように美しいです。箱を開けると、こんな感じです。
柔らかな色合いの落雁です。1つ1つの形や模様がとてもきれいで、丁寧につくられているのがよくわかります。食べるのがもったいないくらいですね。
落雁に限らず、和菓子は日本の風景や季節を表現しているものが多くて、とても風情があります。私は和菓子をあまり食べないのですが、美しくて繊細なお菓子を眺めて、目で楽しむのが大好きです。
俵屋のじろあめ
俵屋さんは、金沢にある有名なあめ屋さんです。俵屋さんのじろあめは、子供の頃、時々食べていました。
黄金色の水飴のような感じのあめです。俵屋さんのあめがすごいのは、人工甘味料、保存料はもちろん、お砂糖すら使っていないことなんです。原料はお米と大麦のみ。お米と大麦のやさしい甘さが心まで癒やしてくれるようなあめなんですよ。
俵屋さんの創業は天保元年(1830年)。創業当時、赤ちゃんがいるのに母乳が出ないお母さんたちがたくさんいたそうです。そこで、母乳の代わりになるような、栄養があるものをつくることができないかと試行錯誤して出来上がったのが、俵屋さんのあめなんですねぇ。
普通に食べるだけでもおいしいんですけれど、お料理に使うとコクが出て、腕があがったような気分になれます。俵屋さんのパンフレットには、「じろあめ」を使ったレシピが紹介されています。
今の時期だと、大根あめなんかいいですよ。大根に「じろあめ」をかけて、しばらく置いておくだけで、大根あめができあがります。「じろあめ」と大根のエキスが混ざり合った水分を飲むんです。お湯に入れて飲むと、身体がほっこり温まります。風邪の予防にもなるんですよ、これ。
佃の佃煮
佃の佃煮というお店は、ごりやくるみの佃煮で知られています。ごりは、お魚の名前ですよ。佃の佃煮では、俵屋さんの「じろあめ」を使って佃煮をつくっていらっしゃるんです。
私は、このお店のくるみ煮が大好きなんです。くるみ煮を使ったお菓子に「白峰」というものがあります。こちらです。
もなかの中にくるみ煮がたっぷり入っているんです。私は、もなかは好きではないのですが、「白峰」は別。中に入っているのがあんこではなくて、くるみ煮ですから。
ふぐのぬか漬け
ふぐのぬか漬けも子供の頃から時々食べていました。
食べやすい大きさに切って、軽くあぶってから食べるんですけど、これが白いご飯によく合うんです。パクパクと、ご飯がすすみますよ。
祖父が亡くなってからは、物産展があるときくらいしかいただく機会はありませんけど、私の好物の1つです。
四十萬谷本舗の「かぶら寿し」
金沢の「かぶら寿し」は今が旬の味覚です。
かぶらに寒ブリを挟み、麹に漬け込んでつくられたものです。四十萬谷本舗の「かぶら寿し」には、生きている乳酸菌が一億個いるということがわかっているそうです。
「かぶら寿し」は、祖母も母も叔父たちも大好きなんですけど、私は苦手。粕汁や甘酒もダメなんですよね。なんとな~く、わかってくれる方、いらっしゃるかな。
ニシカワアヤコさんのモビール
金沢市在住のモビール作家、ニシカワアヤコさんの作品もいただきました。これは私にと。「いつもお世話になっているから」ということでしたが、お世話になっているのはこちらのほうなのに。
兼六園の風景を切り取ったモビールです。
犬のモビールもあったそうです。私が犬好きなので、犬のモビールがいいかなと思ったけれど、やっぱりやめたとのことでした。2年前に愛犬を亡くしていますから、そのことを気にしてくれたみたいです。もう、ペットロスからは立ち直っているので、犬のモビールでも大喜びだったんですけれど。
舞妓さんのモビールもあって、赤い着物がきれいだったんだけど、黒い柳がちょっと不気味なのでやめたと(笑)いろいろと迷ってくれたんだなぁ。叔父夫婦の心遣いが嬉しかったです。
物産展は、その地方に思い入れがある人たちにとっては、すごく大事なイベントなんですね。祖母や叔父たちは、石川県の物産展を毎回楽しみにしているようです。
月曜日に、私の母も「旨し、美し。金沢・加賀・能登展」に行くそうです。