日々これきらり

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ホワイトデーにもらった【意外な】お返しのプレゼントにビックリ仰天!

バレンタインデーにチョコレートを贈ったら、気になるのがホワイトデーですよね。

私がこれまでに経験した中で、一番印象に残っているのは、おつき合いしていた彼氏たちからもらったプレゼントではありません。

お返しなど、まったく期待してもいなかった職場の先輩からいただいたものが最も心に残っています。ホワイトデーという言葉を耳にしただけで、その先輩といただいたプレゼントのことが思い浮かぶくらいです。

なぜ、そんなに印象深く心に残っているのかといいますと……。

私が贈ったのは義理チョコです。にもかかわらず、義理チョコのお返しとはとても思えないような意外な贈り物を手渡されたからなんです。

ホワイトデーのお返しにもらったフランス製の髪留め

女性全員からの義理チョコ

当時、私は某シティホテルのフラワーショップに勤めていたんですね。

バレンタインデーにその先輩に贈ったチョコレートは、そのフラワーショップで働いている女性全員からの義理チョコです。

つまり、少しずつお金を出し合って、「男性スタッフのみなさんでどうぞ」という意味合いで渡したものなんです。確か、金額は500円か600円くらいだったと思います。

女性スタッフみんなから、男性のみなさんへということだったので、ホワイトデーのお返しなど、まったく期待してなかったんですね。

ところが……。

3倍返し?

バレンタインデーにチョコレートをもらったら、ホワイトデーには3倍返しが定番という説があります。最近は、4倍返しという話を耳にしたりしますけど。

これって、本命の場合ですよね?

義理チョコで、3倍返しや4倍返しなんかしていたら、お小遣いが足りなくなっちゃいませんか?

義理チョコなら、もらったものよりもちょっといいもの程度で十分なのではないかと思っているんですけれど、どうなんでしょう。

20倍を超えるお返し

でね、その職場の先輩からいただいたのは、上の写真の髪留めなんです。

ホワイトデーに何やら豪華な包みを手渡されたときには、「えっ?」と思いました。そして、箱を開けてみると、つやのある美しい髪留めが。

これには、「えーっっ!!!」とビックリ仰天しました。

だってね、義理チョコですよ。それも、500円か600円しか出していないのに。

この髪留め、フランス製なんです。しかも、私たちが勤務していたホテルのショップで販売しているものだったので、さらに驚きました。ホテルに入っているブティックの商品は高価なものばかりで、自分で買おうと思ったことなど一度もありませんでしたから。

この髪留めは、余裕で20倍返しを超えています。

意外性が大ウケ

5~600円の義理チョコに対して、20倍返しを優に超えるお返しを贈るなんて。こんなことをする男性は、めったにいないと思います。

それもね、私だけにではなくて、女性全員に違うものをプレゼントされたんですよ。

一人ひとりのイメージに合うものを選んで。

女性スタッフ全員、嬉しい驚きと、意外性に笑いが止まりませんでした。「こんな高価なものをいただいて、ほんとにいいんですかぁ?」という感じですよね。

それにしても、プレゼントを渡す相手の個性に合ったものをわざわざ選んでくるという、その心配りはスゴイです。感動ものですよ、ほんと。

私のイメージ

私は、この髪留めをもらって、すご~くすごく嬉しかったです。女性らしさを感じさせる、おしゃれな髪留めだったから。

「こういうイメージで見てくれているのかぁ」と思うと、ちょっと気恥ずかしいような気持ちにもなりました。

フラワーショップの仕事というのは、見かけと違って、体力勝負なところがあるんですね。

ずっと立ちっぱなしだし、気合いを入れて重いものを持たなければいけないこともあるし。ザザッと薔薇のトゲを取ったり、バンバンッとダンボールをつぶしたり。農薬と水仕事で手は荒れるし、メイク直しをする暇がないくらいに忙しいときもあります。結婚式が多い時期は、終電に間に合わないことも多々ありました。

そんな風なので、通勤時も仕事中もハイヒールなんか履いたことがなかったですし、いつもカジュアルな服装で通っていたんですね。

それなのに、こんなにきれいな髪留めを選んでくださったというのが嬉しくて。

かなり気に入っていたので、しょっちゅう使っていましたよ。その頃は、軽くウェーブをかけた長めの髪だったので、髪留めはありがたかったです。

喜ばれるプレゼント

おつき合いしていた彼氏からのお返しではなく、職場の先輩からのプレゼントのほうが記憶に残っているのは、何よりも予期せぬ意外性の効果です。

それから、贈り物を渡す相手のことをちゃんと考えてくださっていたことも大きいですね。意外性はあっても、もらって困るようなものだと、今回のようにステキな思い出にはなりませんから。

それと、その先輩自身のキャラクターの影響もあると思います。こういう突拍子もないことをしても、「○○さんらしいわぁ」とすんなり受け入れられてしまうようなキャラなんです。

彼氏でもないのに20倍返しを超える高価なプレゼントを贈るなんて、下手をすると、「コワイ……」と思われてしまうかもしれないですよねぇ。

独特の個性がある人でしたよ、その先輩。今頃、どうしていらっしゃるのかな。

ちなみに、私が職場を辞めるときにはスケジュールボードをくださいました。「ちょっと勉強したいことがあって、仕事を辞める」という話を耳にされたのかもしれません。

気がきく人なんだなぁ。

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