端午の節句なので竹路庵の柏餅とちまきをいただきました
今日は5月5日。端午の節句です。
男兄弟のいない我が家でも、子どもの頃からずっと、柏餅やちまきを食べる習慣がありました。年中行事につきものの食べ物は、きっちりいただくという、ね。
鎧も兜も鯉のぼりもありませんけれど。そもそも、小さい子どももませんし。
でも、なんだか楽しいんですよね。その時季ならではの食べ物をいただくのって。
自分が小さかったころの、風の匂いや周りの景色をふと思い出したりして。
たいていの場合、近所にある和菓子屋さんで買うんですけど、今日いただいた柏餅とちまきは、京都嵯峨野の竹路庵のものです。
柏餅の葉っぱは食べられる?
柏餅と桜餅って、どことなく形が似ています。まるっこいお餅を葉っぱでクルッと包んであって。
「柏餅の葉っぱは食べられるの?」という疑問の声を耳にすることがあるんですけど、食べないほうがいいですよぉ。
というか、固いよ?桜餅の葉っぱと違って。そして、おいしくないと思う。どう見ても。食べてもいいように加工されているわけではないですしね。
桜餅の葉っぱは食べる人が多いので、柏餅も食べてもいいんじゃないの?と思ってしまいがちなんでしょうね。
お餅とあんこの種類
上の写真は、竹路庵の白い柏餅です。ほんと、真っ白。つやつやしていて美しいです。中には、こしあんが入っていますよ。
そして、下の写真も竹路庵の柏餅ですが、こちらはよもぎの葉が混ぜ込んであるお餅です。淡いグリーンが春らしくて、ちょっと嬉しくなるような感じ。中身はつぶあんです。
よもぎのいい香りがたまりません。
この時季、よもぎを使った和菓子をよく見かけます。そんなとき、いつも思い出すのが子どものころによもぎを摘みに行ったことです。
共働きの家で育った私は、小学生の頃、学童保育に通っていました。ちょうど今くらいの時期だったのかな。先生と一緒に、近くの堤防によもぎを摘みに行ったんです。摘んできたよもぎの葉っぱを使って、みんなでお菓子をつくった記憶があります。
まだ、のどかな時代だったんだな。今、堤防に行って、生えている草を摘んできて口にするなんてことは、ちょっと怖くてできませんけど。
ピンク色のかわいらしいお餅の中にみそあんが入っている柏餅もありますよね。何度か食べたことがあります。みそあんのは白やよもぎのと違ってあまり見かけませんけれど、結構好きです。
ちまき
『背くらべ』という童謡にも登場しているちまきも、子どもの日の定番でした。
まず、形が独特でおもしろいです。くるくると巻かれているひもを外していくのが楽しかったのを覚えています。
ほら、葉っぱの中から真っ白のお餅が出てきましたよ。柏餅よりもずい分柔らかくて、少しべとっとしています。
甘すぎるものが苦手な私は、「甘~い!このちまき、お砂糖入れすぎっ」って思うことが多々あるんですけど、竹路庵のはちょうどいい甘さでおいしくいただきました。
原材料を見てみると、こう記載されていました。
上新粉、砂糖、食塩、酵素
ごくごくシンプルです。余計なものが一切入っていません。
この柔らかさとつるっとした食感は、上新粉だからなんですね。それにしても、酵素が入っているとは思いもしませんでした。大豆由来の酵素だそうです。この酵素がおいしさの秘訣なのかしらん。
竹路庵の和菓子には、品のよさを感じました。甘さの加減やお餅の食感が絶妙です。
京 嵯峨野 竹路庵
来年の端午の節句も竹路庵で決まり!と思ってしまうくらいに口に合いました。
となると、他の和菓子も気になってきます。このお店は、わらび餅が有名です。よくあるの四角いわらび餅だけでなく、とろ~りとした「特別仕立てわらび餅」というのもありました。
おいしそうな和スイーツがいろいろあるのですが、一番気になるのが「玄香餅」です。古代米(黒米)が使われていて、あんは枝豆でつくられているんですよ。ヘルシーな印象だし、ぜひ一度食べてみなければ。
竹路庵のお店は、京都、大阪、兵庫にしかありませんけれど、お取り寄せができます。全国各地にお届けできますので、上品な甘さをぜひお試しあれ。
こちらの和スイーツは、新聞やテレビ番組でも紹介されているんですね。ドラマに出てくる手土産に使われたこともあるんですって。確かに、手土産にすると喜ばれそうだわ。