日々これきらり

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町内会での餅つき大会!今年は新調した石臼で

私が子供のころは、親戚一同で餅つき大会をしていたものです。我が家を含めて、近所に4軒の親戚がいたので、年末は餅つきをするのが恒例でした。

おばちゃんたちがもち米を蒸して、おっちゃんたちが杵でペッタンペッタンやるわけです。杵を振り下ろす合間に、絶妙なタイミングでお餅をひっくり返すおばちゃんの動作。

眺めているのがおもしろくて、楽しみな年末の行事でした。

私たち子供は、お餅を丸めるのをちょこっとだけ手伝いながら、つきたてのお餅をほおばっていましたねぇ。子供が食べやすいように、きなこやあんこを用意してくれていました。そして、食べたいだけ食べたら、ワーッとみんなで走って遊びに行くんです。

あの頃の私にとって、餅つき大会はビッグイベントでした。「あぁ、もうすぐお正月なんだなぁ~」と年の終わりを感じさせてくれる行事でもありました。

とはいえ、親戚が集まって行う餅つき大会は、数年くらいしか続かなかった記憶があります。私たちも大きくなるにつれて参加しなくなりましたし、パックのお餅も意外とおいしいことに気づいたし。「おっちゃんやおばちゃんが大変だ」というのもあったのかな。

そんなわけで、杵と臼を使った昔ながらの餅つきのことは、スッカリ忘れていました。

町内会の餅つき大会

ところが、数年前くらいからでしょうか。町内会で餅つきをすることになったんです。

下の写真は、12月6日に行われた町内会の餅つき大会でいただいたお餅です。ピンク色のお餅には、すりつぶしたエビが入っていました。

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 早朝から準備

中心となる役員さんたちが朝早くからもち米を蒸して、杵と臼でついたできたてのお餅を数個ずつパックに詰めて、町内の高齢者の家に配ってくれるんです。

一働きした後で、またつき始めます。今度は、町内に住んでいる子供たちも一緒です。

今の子供たちって、杵と臼を使って行う本格的な餅つきを目にする機会がないですよね。家庭では餅つき機でお餅をつくることはあっても、杵でつくなんてことはなかなか難しいことです。人手がいりますしね。

石臼

町内会の餅つき大会で使う臼や杵などの道具は、レンタルではなくて購入したのもだそうです。

これまでは木製の臼を使っていたんですけど、今年は新調した石臼でした。それも、臼と台がつながっていて、石でできている立派なものです。

木製の臼が古くなってしまったのかな。石臼のほうが清潔感があって、いい感じです。

だけど石臼は重い重い。台まで石でできているので、重すぎて持ち運ぶことができません。大人が数人でゴロゴロと転がして、倉庫にしまっていたそうですよ。

子供用の杵

杵は大人が使うものとは別に、子供用の小さいものも用意されています。町内の子供たちに本物の餅つきを体験してもらうのが主旨だからなんですね。

昭和の時代なら、年末には、「ハイッ!」という掛け声と共にクルッとお餅をひっくり返すおばちゃんの様子やペッタンペッタンと杵をつくおっちゃんの姿を目にすることができたかもしれません。

でも今は、まず見ないですねぇ。だからこそ、子供たちに日本の伝統を体験させてあげたいという思いで、毎年餅つき大会を催してくださっているんですね。

自分で杵をふるい、できたてのお餅をほおばる楽しさ。こういう経験は、大人になっても心に残っているものです。私がそうだったように。

カレーとうどんとふかしたジャガイモ

つきたてのお餅は、もちろんその場で食べることができるのですが、他にも、お腹を満たしてくれるおいしいものが用意されています。

子供たちが大好きなカレー。そして、地元で評判のうどんやさんの出汁を使ってつくったおうどん。

さらに、役員さんたちが畑で育てたジャガイモをふかしたもの。私は食べてないんですけど、このジャガイモが絶品で、バターをのせなくてもモサモサしてなくて、十分おいしいんですって。

なんせ、その日に収穫したばかりのジャガイモですから。新鮮そのもの。

準備も後片付けも大変ですけれど、こういうイベントは、ずっと続いて欲しいなぁと思います。

 

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