日々これきらり

にっこり、ほっこり、きらり。春夏秋冬、毎日の暮らしの中で体験したことやお役立ち情報をつづります。

お彼岸に風月庵南坊のおはぎをいただきました

お彼岸といえば、お墓参りとおはぎですね。

お彼岸

「暑さ寒さも彼岸まで」とはよくいったもので、お彼岸の頃には辛い暑さも寒さもやわらぎます。

今年の夏は、ほんとに暑かったです。夏バテ気味の私は、身体が思うように動かない日が多くて気だるい日々を過ごしていました。

いつの間にか過ごしやすくなっていて、テキパキと動けるようになっているのを実感しています。

2016年のお彼岸

2016年のお彼岸は、9月19日から9月25日までです。25日で彼岸明けとなります。

我が家では、9月21日にお墓参りをして、おはぎもいただきました。「もう、本格的な秋がやってきたんだなぁ」と感じながらほおばるおはぎ。

夏が終わってホッとしたのと同時に、少し寂しいような気持ちにもなります。

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おはぎとぼたもちの違い

おはぎとぼたもち。似たような和菓子ですが、どんな違いがあるのでしょうか?

「私は、時代によって呼び方が違うのかなぁ」と思っていました。「棚からぼたもち」ということわざがあるので、昔はおはぎのことをぼたもちと呼んでいたんだろうと考えたんですね。

材料は同じ

おはぎとぼたもちですが、材料は全く同じです。

もち米にうるち米、そして小豆。きな粉や青海苔、黒ゴマをまぶしたものもあります。

春と秋とで呼び名が変わる

お彼岸は、春と秋の2回あります。

春のお彼岸にお供えしたり、食べたりするものをぼたもちと呼び、のお彼岸にお供えしたり、食べたりするものをおはぎと呼ぶというのが通説です。

ぼたもちは牡丹の花、おはぎは萩の花にちなんて名づけられたとのことです。ぼたもちの「ぼた」は牡丹、おはぎの「はぎ」は萩なんですね。

ここで、こんな疑問がわきました。

「ちなんでって、いったい何をちなんだんだ?」と。どこからどうみても、牡丹の花にも萩の花にも見えないので。

調べてみたところ、「ちなんで」の意味がようやくわかりました。

牡丹の花と萩の花

牡丹は春に咲く花、萩は秋に咲く花です。

現在では、外国から入ってきた花がたくさんあります。ですので、春の花といえば牡丹、秋の花は萩と思う人はあまりいないと思います。

今ほど目にする花の種類が多くない時代には、牡丹や萩が季節を代表する花だったのでしょうね。

下の写真が牡丹の花です。

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牡丹の花の形に注目してみてください。たくさんの花びらが重なって、丸い形をつくっています。

ぼたもちは、この丸い形を模して、丸くつくられます。

この記事の最初に載せた写真が萩の花です。どことなく繊細な風情のある萩の花は、長細い形をしています。

おはぎはこの花のように、長細い形につくられます。

その他の説

円に近いか長細いかという形で区別するというのではなく、材料やつくり方で区別する場合もあるようです。

例えば、きな粉をまぶすかあんでくるむのかの違い、粒あんにするかこしあんにするかの違い、お米の粒を残しておくか粒がなくなるまでつくかの違いがあります。また、地方によって呼び方が異なる場合もあるとのことです。

風月庵南坊のおはぎ

今年の秋のお彼岸にいただいたのは、風月庵南坊のおはぎです。

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形をよく見てください。ちょっと、横長の俵型ですよね。

ぼたもちとおはぎの由来を知ってから改めて眺めてみると、「なるほどなぁ」と頷けます。

お味は、粒あん、こしあん、きな粉、青海苔、そして栗です。栗の実を混ぜ込んだおはぎ、見た目がきれいで季節感もあるので好きです。

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私は粒あんが苦手なので、こしあん、きな粉、青海苔、栗の4種類を半分ずついただきました。きな粉、青海苔、栗のおはぎは、中にあんこがぎっしりつまっていました。

風月庵南坊のおはぎは、ちょっと小さめで上品な感じので、手土産にしても喜ばれそうです。和菓子の甘さがあまり好みではない私の口では「結構、甘い」と感じましたが、甘党の方にはちょうどいいんじゃないかな。

風月庵南坊の箱に紋が

ところで、風月庵南坊の箱にこんな紋があしらわれていました。

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この紋を見て、「おっ!」と思った母と私。この紋ね、剣片喰 (けんかたばみ)といいまして、偶然にも我が家の家紋と同じなんです。

かたばみというのは雑草です、雑草(笑)よくある草なので、道端で見かけたことがある方、多いと思います。

かたばみは荒れた土地でもよく育つし、繁殖力が強いので、子孫繁栄の意味を込めて家紋にデザインされているそうです。

このかたばみに剣を加えたものが剣片喰となります。剣がついているからといって、武家でもなんでもありませんけれど。

40代で亡くなった祖父は、小さな呉服屋さんを営んでいたそうです。和文化好みで時々着物も着る私は、祖父の血を受け継いでいるのかな……と、一度も会ったことのないご先祖さまに思いを馳せてみるのです。

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