金柑の甘露煮で風邪予防
近所をぶらっとお散歩していると、小さなオレンジ色の実がたくさんなっている木を見かけます。金柑の木です。
「金柑を育てている人、意外と多いんだな」と感じました。
知人に金柑の甘露煮をいただいたのをきっかけに、この冬は我が家でも生の金柑を手に入れて、甘く煮ています。
「あ、なんか喉がイガイガするな……」と思ったら、熱いお湯に金柑の甘露煮を入れて飲むと、ほっと和みます。喉にやさしい自然の恵みです。
毎週、生協で金柑を購入しているのですが、上の写真は、つい数日前に届いた金柑です。粒が大きめで、色もきれいです。生でそのままかじっても大丈夫なんですよ。
金柑の食べ方
今まで、金柑は甘く煮て食べるものだと思い込んでいた私。今回、生で食べられるものがあると初めて知って驚きました。
金柑って苦味が強いというイメージがあったので。「生でそのままかじるって……皮ごと?それって、どうなんやろ」と興味津々。
生で皮ごとそのままかじる
お水でよく洗って、おそるおそるかじってみると。
「あ、結構イケル」というのが第一印象でした。みかんのような香が漂って、なかなかの好印象です。苦味は少しありますけれど、それがまたアクセントになっていて、大人の味とでもいいましょうか。
生でそのまま食べられる金柑は、ハウス栽培で衛生的につくられているそうです。
果物アレルギー
ただね、私は大人になってからアレルギーがでてしまっていて。体調によっては、ある種の果物を食べると軽い吐き気がするんですね。
なので、今が旬の大好きなみかんも食べていません。金柑を生で食べたときも、軽い吐き気をもよおしてしまいました。
う~ん、残念。まぁ、みかんがダメなんだから金柑もダメかもしれないと、予想はしていましたけれど。
果物にアレルギーがある方は、注意してください。
生でそのまま食べるのは無理でも、火を通すとまったく問題なしなんですよね、なぜか。
金柑の甘露煮
甘露煮は、お水とお砂糖で煮るだけなんですけど。我が家では、白砂糖は使わずに、黒糖と三温糖で煮ています。
少量
一度に煮るのは、大体、10粒ほど。グラムでいうと、300グラムくらいです。
できあがりは、こんな感じです。少量をサッと煮ているので、色は薄めで水分は多めですね。
ちなみに、この写真は、先日手に入れた生で食べることができる金柑を煮たものです。お値段は、280グラムで498円でした。
大量
一方、近所に住んでいる知人の家には金柑の木があるので、一度に大量につくるそうです。キロ単位で煮るんですって。
その方がつくった甘露煮が下の写真です。
いただいた甘露煮をギリシアヨーグルトにトッピングしています。こってりしていてジャムのようでうよね。濃い飴色で、見た目が全然違います。
我が家の甘露煮は黒糖の味が強く出ていて、金柑の果実感も残っています。いただいた甘露煮は、ギュギュッと濃縮された感じ。見た目も味わいも異なりますが、どちらもおいしいです。
栄養素
風邪の予防や喉の痛みにいいとされ、昔から多くの人が食べている金柑の実。意外な栄養素が摂れるんです。
ビタミンC
金柑には、ビタミンCが豊富に含まれています。柑橘類なので、これは予想通り。
風邪をひいたら、ビタミンC。風邪の予防にもビタミンCです。ビタミンCが不足していると、免疫力が弱ってしまいますからね。
みかんやレモンを食べてもビタミンCを摂取できますけれど、金柑のいいところは、皮ごと食べられるということです。
ヘスペリジン
そして、その皮の部分には、ヘスペリジンという成分が含まれているんですね。ヘスペリジンは、ポリフェノールの仲間です。
ポリフェノールということで、抗酸化作用があるのは当然のこと。他にも、血液の流れをスムーズにしたり、高めの血圧を下げたりと、身体のために働いてくれる成分です。
毛細血管を強くする働きや、抗炎症作用もあります。だから、喉が痛いときにお湯で割って飲むといいのですね。
カルシウム
柑橘類とカルシウムとは、意外な組み合わせです。カルシウムも豊富に含まれているなんて、なかなか優秀な食品です。
旬の食べ物を口にすると健康に役立つというのは、古くから伝えられている話です。昔の人は、科学的な根拠やデータを目にすることはできなかったのに、金柑は喉にいいとなぜわかったんだろう……。
昔ながらの慣習は知恵の宝庫だと、改めて感じました。