敬老の日にプレゼントして喜ばれた【花】花鉢は迷惑になる可能性も
この記事の最終更新日は、2015年9月2日です。
私は敬老の日に祖母に花をプレゼントしたことが何度かあります。
敬老の日に贈る花
敬老の日の定番は、りんどうですよね。
青や紫のりんどうを目にすることが多いのですが、白やピンクもあります。下の写真のように、淡いブルーと白が混ざった美しい色合いのりんどうも出てきています。
なぜ敬老の日にりんどうを贈るのか
りんどうは漢字で竜胆と書きます。根を干したものは、漢方の生薬として使われているんですね。体調を整える薬効があることから、健康を願う気持ちを込めて敬老の日に贈られるようになりました。
また、日本では昔から、紫色は高貴な人々が身にまとう色とされています。長く生きてきた方々への敬意を込めて、高貴な紫色の花を贈る習慣が生まれたのです。
りんどう「白寿」
敬老の日の贈り物にふさわしい、素敵な花を1つご紹介します。「白寿」という種類のりんどうです。
りんどうの「白寿」は、1輪の花が濃いめの青と白の2色で彩られていて、パッと人目をひきます。普通のりんどうとは印象がかなり違います。
白寿とは
白寿は、還暦や米寿などと同じく長寿を祝う言葉で、99歳を意味しています。漢字の百から一を引くと九十九になることから、99歳を白寿といいます。
99歳の方でなくても、長寿を意味する縁起のいいりんどうなので、敬老の日の贈り物にすると喜んでもらえるはず。
長寿を意味する花鉢
「白寿」のほかにも、敬老の日にふさわしい花鉢があります。
「福寿金柑」は、橙色(だいだいいろ)の実がなる金柑の鉢植えです。橙には「代々家が栄える」という意味があり、縁起物です。
「長寿紅」は、かわいらしい小さな赤い実がなる姫リンゴです。赤く色づく姫リンゴの実だけでなく、白い清楚な花を愛でることができます。
贈る相手の好きな色を選ぶ
私の祖母が好きな色は青や紫です。りんどうは祖母好みの色の花です。旬の花でもあるので、敬老の日にプレゼントしました。
ところが、りんどうって、ちょっと気難しいところがあるんですね。
つぼみの先っぽが茶色くなって、開かないうちに枯れてしまうことがよくあります。
りんどうは宿根草なので、上手に育てれば何年も楽しめる花です。ところが、関西ではちょっと難しくて。1年でダメになってしまうことが多いんです。暑さに弱い植物なんですね。
切り花と花鉢の両方を贈ったことがあるのですが、長く楽しめる花とはいえません。祖母に贈った花鉢も、一年で終わってしまいました。
そこで、見つけたのがノボタンです。
育てやすい花を選ぶ
ノボタンは比較的育てやすくて、きれいな紫色の花をつける植物です。下の写真をご覧ください。
これがノボタンです。
実はこのノボタン、ずい分前に、敬老の日にプレゼントしたものなんです。
祖母はお米のとぎ汁を与えて、大事に大事に育ててくれました。毎年、見事な花をたくさん咲かせてくれていました。「今年もきれいに咲いています」と、祖母からの便りが届いたものです。
ところが、ある年の冬ことです。とても寒い日がありました。その日、ノボタンの鉢に霜が降りてしまったんです。霜をかぶったノボタンは、残念ながら枯れてしまいました……。
幸いなことに、枯れてしまう前に、このノボタンの一部が我が家にやってきていました。
株のすぐ側に、小さなノボタンが育っていたんです。どうやら、こぼれ種から芽が出たようでした。その小さな苗を母が祖母からもらい、ビニール袋に入れて持って帰ってきたんです。
その苗を鉢に植えて育てていたら、グングン大きくなりました。今では、大鉢で立派な枝を伸ばしています。
ノボタンを育てるのは、そんなに難しくないので、園芸好きな方なら、毎年紫色の花を楽しめると思います。りんどうの紫とはまた違った、深みのある紫色です。
ご覧のとおり、つぼみはスモモみたいでとってもかわいらしいので、見ていて飽きません。
花鉢を贈ると迷惑になることがある
敬老の日が近づくと、贈り物にするのにちょうどいい花鉢が店頭に並びます。
でも、鉢物を贈る前に、知っておくべきことがあります。それは、相手の方が鉢に水をやったり、土を入れ替えたりすることが難なくできるかどうかということです。
私の祖母も、今は足が悪くなってしまっているので、鉢物の手入れはできない状態です。いくら花が好きな人でも、高齢の方は、水やりさえ苦痛になることがあるんですね。
自分が健康で普通に動ける状態だと、なかなか想像できないことですけれど。近所の高齢者の方たちも、「育てたいけど、もう、水やりがしんどい」とおっしゃっていました。
花とスイーツ
「花鉢だと迷惑かな……」と思ったら、花束かアレンジメントを贈ると喜ばれます。
花束やアレンジメントなら、鉢植えと違ってお手入れがラクです。観賞期間は短いものの、部屋に飾って眺めることができるのがいいですよね。
スイーツとセットになっているものも多いです。花とスイーツのセットものだと、目と口の両方で楽しめるというメリットがあります。
「とらや」の羊羹や「文明堂」のカステラなど、有名な和菓子屋さんや洋菓子店がお花屋さんとコラボレーションしています。たくさんの選択肢があって、選ぶのも楽しいですよ。
スイーツにも人によって好みがありますので、どんなものが好きなのかを確認してから贈るのがポイントです。
私の祖母は、バターが入っているものが食べれらなくて、あんこが入っているものが好物です。
相手の好みを知らずに贈ってしまうと、ガッカリさせてしまうかもしれません。好みに合うものを贈るというのが、喜ばれるコツです。